トライオートFXのコアレンジャーをはじめ、FXの自動売買をやっていると誰もが体験するのが「含み損」。
普通の感覚であれば、含み損が膨らむと心配になってしまい、耐えられなくなって損切りしてしまう方もいらっしゃるかと思います。
ところが、コアレンジャーなどのレンジ相場を想定した自動売買では、損切りはしてはいけません。
今回はその理由について解説したいと思います。
そもそも含み損が出やすい作りになっているから
損切りをしてはいけない理由は、そもそもコアレンジャーでは含み損が出やすい作りになっているからです。
どういうことか?コアレンジャー_豪ドル/NZドルの初期設定「自動売買セレクト」で見てみましょう。
WEB版の設定を見て頂くと、決済注文の列に「20」と表記があるのが分かります。
これは「買いポジションの場合、20pips上がったら決済してしまいます」という意味です。
pipsの意味が分からないかたはコチラ。
つまり、豪ドル/NZドルのレートがどんなに上がっても、20pipsを超えて含み益をキープすることはありえないのです。
逆に、レートが下がった場合は、損切りせずにどこまで下がっても含み損を抱え続けるようになっています(初期設定の場合)。
含み損が出やすいのはいろんな位置に大量の注文を出すから
含み損を出やすくさせているもう一つの側面に、「コアレンジャーがいろんな位置に大量の注文を出す」というものが挙げられます。
例えるなら漁師さんが網を海に放つようなもので、魚の方から網にかかってもらうことを狙うイメージです。
冒頭の画面をお手元で見て頂くと分かるとおり、初期設定では1.00600から1.14250のレンジで44本もの注文を出しています。
もちろん、この中には買い注文も売り注文もあるので、全てに含み損が出ることは有り得ないのですが、豪ドル/NZドルのレートの位置によっては、その多くが含み損を抱えることは想像できるかと思います。
ちょうどいま私も、オリジナルの設定を試しているのですが、23本もの注文に含み損が出ています。
FXの自動売買に慣れていない方が見たら発狂しそうなスクショですが、まったく問題ありません。
なぜなら、これらの注文はいつか20pipsの含み益を出したら、勝手に決済されていくものだからです。
ここで、安易に損切りをしてはいけない理由もお分かり頂けたかと思います。
そうです、いま含み損に見える注文も、高い確率でいつかはプラスで決済されるはずなのです。
なので、焦って損切りしてしまうと、将来の利益を失うばかりか、どんどん資金を減らしてしまうことになってしまいます。
その意味では、FXの自動売買においては、一つ一つの注文は数週間、長ければ数ヶ月決済されない可能性がある、という心構えを持っておいたほうがよいですね。
含み損は一時的に大きく膨らむため、証拠金維持率はよくウォッチを
コアレンジャーで含み損が出ることは、むしろ健全であることがお分かり頂けたでしょうか。
ですので、チャートが多少上下しても、手動で何かをする必要はありませんし、むしろ何もすべきではありません。
唯一気をつけなければならないのは「証拠金維持率」です。画面でいうと以下の数字です。
これは、端的に言うと「今すぐに引き出せる金額(有効証拠金額)が、必要証拠金の何倍あるか?どれくらい安全か?」を表したものです。
で、これが50%を切ってしまうと、強制的にロスカットされてしまいます。つまりポジションをすべて決済されてしまいます。
(その前に「証拠金不足」というイベントもあるのですが、今回は割愛します)
ですので、証拠金維持率が十分高い水準になっているかどうか?だけは、日々確認しておくことをオススメします。
「いくつ以上ならOKか?」については、完全に感覚値ですが、レートがレンジの端にあるときでも300〜400%は欲しいところです。
(私はいまちょっとリスク取り過ぎてるのでちょっと設定見直します)
いかがでしたでしょうか?
トライオートFXのコアレンジャー(特に豪ドル/NZドル)は、リスク管理さえしっかりすればこんなに素晴らしい金融商品はないと思います。
私の運用成績はカテゴリーFX自動売買からご覧頂けるので、よろしければ参考になさって下さい。
こちらの記事がみなさんの運用に少しでも役に立てば嬉しく思います。