仮想通貨に関する記事は本サイトではほとんど書いていないのですが、実は私も2017年5月頃から仮想通貨取引に熱狂していた時期がありました。
ところが、2018年11月にビットコインが暴落したタイミングで仮想通貨はすべて処分し、今後は取引をしないことを決めました。
結局30万円くらい損失を出してしまったのですが、撤退を決めた理由はこれではなく他にあります。
今日はその3つの理由について書いてみたいと思います。
1.税金の計算が面倒だから
意外に思われるかもしれませんが、最大の理由は「税金の計算が面倒だから」です。
2018年にすでに確定申告をされた方はご理解頂けるかと思いますし、ご経験のない方も以下資料を見て頂ければ雰囲気が伝わるのではないでしょうか。
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/171127/01.pdf仮想通貨に関する税務上の取り扱いについて(FAQ) 2018年11月
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/virtual_currency_faq.pdf
計算を煩雑にしているポイントは仮想通貨の「売却時」に課税される点です。
例えば、日本円でビットコインを買っただけであれば課税されませんが、ビットコインでイーサリアムを買った場合は課税されてしまいます。
これは、イーサリアムを買う際にビットコインを売っているからです。
これではアルトコインを買う度に所得とみなされ、税金の計算がものすごく面倒になってしまいます。
「日本円に戻した時だけ課税される」といった制度にならない限りは、私は仮想通貨取引をしないつもりです。
2.銘柄選びや参入タイミングがものすごく難しいから
ふたつめのポイントは銘柄選びや参入タイミングの難しさです。
株式投資と比べると、銘柄数こそ株式より少ないですが、株式に比べガバナンスが効いていません。
つまりゴミになる確率が格段に高い訳です。
また、本記事執筆時点ではここ1年ほど明らかに下落トレンドで、何を買っても損をする、という状況です。
仮に買った銘柄が上がったとしても、それはたまたまであることも多く、その思考プロセスが今後に応用しにくいと感じました。
3.24時間365日相場が動いているから
みっつめは、相場に休みがない点です。
相場のある金融商品って、買う前は冷静に見ていられるのに、買った瞬間にものすごく価格が気になってしまいますよね。
チャートに感情を揺さぶられてしまうという意味においては、株式投資もFXも難易度が高いと思っているのですが、これらは土日に休みがあります。
一方、仮想通貨の相場にはお休みが一切なく、常に価格のことが気になってしまいます。
これがボディーブローのように脳のリソースを消費し、本来やるべきことができなくなってしまう。
稼いで安心するために投資をするのに、常に不安な気持ちになっては元も子もないですよね。
「稼げるかもしれない」投資ではなく、「安心できる」投資を
私も含め、仮想通貨に手を出す人の心理って、「手っ取り早く稼ぎたい」というものだと思うんですよね。
確かに、チャートを見れば仮想通貨にはそのポテンシャルがあることはわかりますし、今後もきっとあると思います。
ところが、そのことと実際に安心できることは、実は全く別のことなんですよね。
私は貴重な時間やエネルギーを、税金の計算、銘柄選び、価格のチェックに奪われたくないので、仮想通貨取引からは撤退します。
その代わりに、本サイトをもっともっと成長させて、より良い投資のあり方について発信を続けていきたいと思います。
今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました!