
2/27にコアレンジャー_豪ドル/NZドルのマイナススワップが倍増!
コアレンジャーの豪ドル/NZドル、買い注文のマイナススワップが2019/2/27からほぼ倍に膨らんだのをご存知でしょうか?
インヴァスト証券が発表しているスワップポイントカレンダーを、2019年2月上旬時点と3月上旬時点で比べてみましょう。
-0.18から-0.35にほぼ倍増しているのが分かります。
コアレンジャーの豪ドル/NZドルはレンジ相場を想定した設定なので、買い注文と含み損が大量に発生しても、将来的にレートが戻ってこれらが決済されるので問題ない、という考え方に基づいた金融商品です。
ところがこれは、マイナススワップが小さいから問題ない訳であって、マイナススワップが倍増したということは、買い注文を大量に抱えていると今までの倍のスピードで資金が減っていくことを意味します。
この状況に対して、私たち投資家ができることはあるのでしょうか?
本記事では、マイナススワップによる影響を軽減する方法について解説します。
注文を散らせばOK
結論から言うと、注文を散らせばOKです。
具体的には、注文本数を増やす代わりに、注文幅、利確幅、取引額を減らす、ということをします。
例えば、現在の注文幅、利確幅、取引額が以下のとおりだったとしたら、
以下のように設定をすればOKです。
上も下も注文本数と取引額をかけた値は40×5=200Kなので、必要な証拠金は同じになります。
なお現時点における上記設定の推奨証拠金は約94万円なので、実際に適用する際は必ずご自身の証拠金に応じた取引額に変更してください。
注文を散らすと確定利益が増えるから
注文を散らすのが効果的な理由は、確定利益が増えるからです。
これは文章で説明するのが難しいのですが、網の目が細かい方が買いも売りも発生しやすくなるからです。
利確幅を減らすと、利益に占める手数料やスワップの割合も上がってしまいますが、それをふまえても注文を散らした方がトータルの利益は大きくなります。
マイナススワップを打ち消せる利確幅を計算してみた
それでは、マイナススワップを打ち消すには利確幅はいくらにすれば良いでしょうか?
まず、冒頭のスワップポイントカレンダーをもう一度見てみましょう(10000通貨ベースの数字です)。
買い注文で1日あたり-0.35pipsということは、一週間で2.45pips減ることになります。
一方、利確幅20pipsで運用した場合、私の運用実績から計算すると確定利益は一週間平均で40pipsでした。
(この根拠は、以下の過去10週間で稼いだ確定利益が400pipsだったからです。なおこの期間は緩やかな下落相場でした)
つまり、(一週間の確定利益40pips)÷(一週間のマイナススワップ2.45pips)=16.32となり、これがプラマイゼロとなる注文本数です。
なので、20pips間隔で注文を入れている場合、買い注文が17本以上発生してしまうと、マイナススワップの方が大きく、トータルで資金が減ってしまう計算になります。
ということで、17本以上の買い注文が発生するような設定をしたい場合は、利確幅を20pips以下にしましょう。
「20pips間隔なら買い注文は16本まで」と覚えておこう
もちろん厳密にはNZドル/円のレートも多少は計算に影響するのと、一番下の買い注文よりもレートが下がってしまった場合は確定利益がゼロになってしまうので、上記はあくまで目安とお考え下さい。
ただ、「20pips間隔なら買い注文は16本まで」というのは実際に運用しないと分からないとても貴重なデータです。
なので、コアレンジャー_豪ドル/NZドルでマイナススワップが気になった際は、本記事のことを思い出して頂ければ嬉しく思います。
買い注文のマイナススワップ、早く元に戻るといいですねー。
今回は以上となります。
それでは、また!