佐藤航陽さんのEXA実験プロジェクトがついに始まりましたね。
詳細は公式ページやあたらしい経済の記事をご覧頂くとして、本記事では同じARアプリであるポケモンGOと比べることで、EXAプロジェクトの可能性について考えてみたいと思います。
ポケモンGOとの比較
ポケモンGO | EXA | |
① 得られるもの | ポケモン | 鉱物 |
② 必要な操作 | 移動してモンスターボールを投げる | 移動するだけ |
③ アプリ内資産の換金 | 不可 | 可能(になる予定) |
④ 運営によるデータの操作 | 可能 | 不可(ブロックチェーンに刻むため) |
⑤ 位置情報のチート行為 | 可能 | 可能 |
⑥ チート防止の仕組み | NianticがアカウントをBANする | チートしても、近くのユーザーとBluetooth通信できないと鉱物が保存できずに消滅する |
⑦ ユーザーが他ユーザーを動かせるか | 動かせない | 動かせる(鉱物を埋めることでインセンティブを作れる) |
ポイントはやはり下線を引いた②③⑥⑦でしょう。アプリを入れたスマホを持ち歩くだけで面倒な操作は不要、アプリ内資産の換金もでき、位置情報のチートをすると不利になるように設計されています。ユーザーの利用ハードルを引き下げ、運営者が不正に目を光らせなくて済む仕掛けが施されています。
極め付けは、アプリ内で蓄えた鉱物が影響力となり、ユーザーがそれを好きな場所に埋めることができること。そうすると、鳥取砂丘にポケモンGO愛好家が殺到したように、その場所に鉱物コレクターが殺到することになります。そうしてその地方の経済が潤うと。
ユーザーが他ユーザーを物理的に動かせるだけの力を持ちうるところが、この思想の面白さであり恐ろしさだと思いました。
まだまだ疑問だらけのサービス
私もアプリを30分ほど触ってみましたが、このプロジェクトの目的が「世の中の格差を是正すること」だとした場合、実はまだ腑に落ちない点が3点あるので記録しておきます。
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疑問点
まだまだ疑問だらけのサービスなので、引き続き実験プロジェクトに参加しながら、これらの疑問について考えてみようと思います。分かったことがあったらまた記事を更新しますね。