最近ちょっと調べごとをしていて、ソーシャルレンディングのもう一つのリスクに気づきました。
そしてこれは、株式投資や投資信託やFXといった従来の金融商品にはないリスクなので、お伝えしなければと思い、今回解説することにしました。
ソーシャルレンディングには「信託保全」がない
それは、ソーシャルレンディングには「信託保全」がない、ということです。
信託保全とは?
実は先日、愛用しているクラウドバンクさんに実際にメールで問い合わせて、破綻したら預けている資産に損失が出る可能性がある旨、はっきり回答を頂いています。その時の記事は以下。
株式投資/投資信託/FXには原則、信託保全がある
一方、株式投資/投資信託/FXの運営会社には原則、信託保全があります。
私がFXスワップ投資でお世話になっているヒロセ通商の場合
私がFX自動売買でお世話になっているインヴァスト証券の場合
と、それぞれ信託保全について明記があります。
上記はFX事業者の例ですが、ぜひご自身の利用しているサービスで信託保全が行われているか、一度調べてみてください。「サービス名 信託保全」でググると、信託保全をしていれば記事が出てくるはずです。出てこなければ問い合わせてみることをおすすめします。
厳密には、信託保全にも「一部信託保全」「全額信託保全(完全信託保全)」の違いがあったり、保全の対象も「証拠金預託額」「証拠金預託額+評価損益相当額+スワップポイント」の違いがあったり、保全の金額を見直すスパンが違ったりします。
ですがまずは、仕組みとしての「信託保全」が行われているか否か、がものすごく重要です。
私の知る限り、現時点ではソーシャルレンディング事業者で信託保全をしているところはないので、この点は重要なリスクとして理解した上で投資すべきですね(もしやってる事業者があったら教えてください)。
ソーシャルレンディング業界が未成熟だと言われるゆえんですね。
何かに投資する際は、「信託保全」が行われるか必ず調べよう
ということで、銀行預金しかしていないと、口座のお金は必ず保全されると考えがちですが、保全されることは実は当たり前ではありません。
このことから私たちが学べることは、今後、何か金融商品に投資する際には、そのサービスが「信託保全」してくれるかを必ず確認する必要がある、ということです。
そしてソーシャルレンディングのように比較的新しい金融商品は、このあたりが全く整備されていないことがあるので、投資する際はリスクを理解した上で行いましょう。
今回のまとめ